ふくおか陶芸窯   


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窯を構成する要素

安くていい窯はありません。優れた窯は、まずまちがいなく国産です。日本人が誇りをもって国内生産しているのです。日本有数の窯業地では、多大なる起業努力のもといい窯が作られています。窯は大切な買い物です。まずは窯のことを少し知ってみてください。

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フレームについて


窯を造るときには、鉄製のフレームの中にレンガを積んでいきます。

フレームには直接火があたるわけではありませんので、一見関係ないように見えますが、実は大有りです。

窯の内部は、1200度以上に温度が上昇するわけですから、その熱で窯全体がかなり膨張します。そして、膨張した窯は冷却時に収縮します。

小型の窯でも、レンガ数百キロを使用していますから、その力はバカにできま せん。それが窯焚きの度に繰り返されます。

そして、そのひずみは、その窯のもっとも弱いところに現れます。たとえばレ ンガの壁にヒビができる、などです。(レンガの積み方にもよりますが)

また窯の耐用年数を考えなくてはいけません。

長く使い続けた窯はどうなるでしょうか。ガス窯などは、レンガを崩して、も う一度積みなおします。つまり、フレームは、レンガの寿命の何倍も長持ちしなくてはいけません。

わたしたちの窯では、場所によって鉄板の厚み、アングルの厚みを変えています。色見穴があるところや、重量を受けているところは厚い鉄板を使う。また力のかかる所にはたくさんアングルの補強を入れる。

普通に考えれば当たり前のことです。ところが、それをやらないメーカーもたくさんあります。窯で発生する熱い蒸気は鉄を腐食していきます。

ペラペラのボソボソになった鉄板を何度も見てきました。いい加減な仕事は必ず露呈します。

手を抜けるところはどこにもないのです。



レンガについて


●耐火レンガと耐火断熱レンガ

陶芸窯に使用されるレンガは大きく分けると2種類あります。耐火レンガと耐火断熱レンガです。

露天で使用される、登り窯や穴窯に用いるのが耐火レンガで、多くの人が目にしたことがあると思います。

重たくて、カチカチです。機械を使用しないと切断できません。手でやる場合はメキリという道具で割る、という感じです。

硬いので、当然、物理的に強いわけですから、薪が当たっても大丈夫なんですね。また耐火レンガは温まりにくいのですが、その分、冷めにくいのです。


そして、ガス窯などで使用されているのが、白い耐火断熱レンガです。白くてサクサクしたレンガです。種類にもよりますが、耐火レンガより軽いです。

耐火断熱レンガは、非常に軽くて、ノコギリで切れます。普通のノコギリではすぐに刃がダメになりますから、専用のレンガノコを使います。


●耐火断熱レンガの種類


ところで、窯造りで使用する耐火断熱レンガ、一体どれぐらい種類があるかご存知でしょうか。

数社あるメーカー全てがおおよそ、30種類以上の製品をもっているはずです。そのほとんどが国産生産です。

表面に使用する耐火度の高いもの、中間のもの、重量のかかる部分に使用するものなど、数種類を使い分けて窯を造っています。

通常表面に使うレンガは、耐火度1500℃ほどのものを使用しています。それぐらいのレンガを使用しているからこそ、1250℃の連続使用に耐えられるようになるのです。

1丁あたり、それなりの価格がします。

窯の値段のかなりの割合をレンガ代が占めています。つまり、安い窯はレンガが安い(耐久性に劣る)ということです。


●壁の厚さ

安い窯は壁の厚さが薄いはずです。

小型の電気炉を除いて、通常は最低でも150ミリ程度の壁の厚さが必要です。あまりにも100ミリ以下などの壁が薄い窯はおすすめできません。
必要最低限の厚みがないと窯の寿命にも影響します。

特にガス窯では窯の壁厚は非常に重要な要素の一つになります。昇温、除冷などに影響し、作品の良し悪しにも関わってくるからです。
窯選びの参考にしてみてください。

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煙突について


煙突はどうやってつくるかご紹介しましょう。

まず1.6ミリ厚の決まった寸法に鉄板を切断して、ローラーで曲げます。
それから器具で固定して、溶接で仮付けしていきます。こうしてパイプ状の部品を必要な数つくります。

分割するところに厚さ6ミリのフランジを取り付け、先頭の傘、窯につける3.2ミリ厚のベース板などを全て仮づけしてから、本付けします。

さきに組んでおくのは溶接で歪むためです。完成したらメッキ屋さんに運んで アルマイトメッキをしてもらって完成です。

よく陶芸窯の煙突で、既製品のストーブの煙突みたいなものを採用している会社があります。しかし、ガス窯や灯油窯でこのような煙突を使うのは不安です。
薄すぎます。必ずアルマイトメッキをしている煙突を採用している会社を選んでください。

灯油もガス窯も煙突の設置が必要です。屋根か壁に穴を開けないといけません。

2階がある建物では横カベから出すことができます。しかし、だからといって安直に90度に煙突を曲げることはできません。

煙突を直角に曲げてしまうと、煙突への排気の引きが悪くなり、非常にコントロールしにくい窯になってしまうからです。焚けないといったほうがいいかもしれません。(しかしこういう工事をする会社はたくさんあります)。

温度の上昇をどうやってコントロールするのか。

それは、火力と、煙突への「引き」のバランスをコントロールすることなのです。引きがいい煙突の「引き」を押さえることはできますが、引きが悪い煙突の引きを良くすることはできません。

煙突工事にはメーカーの姿勢があらわれています。