ふくおか陶芸窯   


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ごあいさつ

陶芸窯を売るということ

代表  井上 誠司

ここは陶芸窯の購入を考えている方の不安と質問に答えるホームページです。

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ありがとうございます


ふくおか陶芸窯のホームページをごらんくださり、ありがとうございます。

ここを訪れて下さるのは、陶芸をはじめて数年、そろそろ窯を購入を、と考えはじめた方が多いのではないか、と想像しています。

窯の購入を考えて、情報を集めるけれど、なかなか役に立つものがない・・・

わたしは、そうした方の不安や質問に、とことん答えるホームページをつくろう、と決意して、「ふくおか陶芸窯」を立ち上げました。

シンプルですが、十分な情報量で、なるべく分かりやすい文章のページを意識したつもりです。

ここを訪れた方々が、陶芸窯への知識と理解を深めることができて、疑問や、問題を解決することができれば、幸いです。



プロでも、きちんと窯を理解している人は少ない


わたしも十数年前、何にもわかっていませんでした。今も勉強中です。

愛知県瀬戸市の窯業高等技術専門校を修了し、地元瀬戸市の築炉メーカーに入ったときでさえ、酸化と還元の違いも、うやむやにしかわかっていませんでしたし、ガス窯を一人で焚いたことさえありませんでした。

訓練校の同期も同じようなもので、わたしが築炉メーカーに入ったので、よくいろいろと窯と焼成に関して質問をされました。

けれど1,2年は、まだよくわかっていないので、答えられませんでした。

悔しいので、そのつど、勉強と仕事を通してわからないことを調べていきました。仕事で伺った、陶芸家や製陶所の社長さんに聞いたりしました。

意外と窯のことは、プロの陶芸作家も知りません。

プロとはいっても、自分が使っている窯や釉薬のことしかわからないものです。
それだけ、陶芸というものは間口が広いものなのです。

その分、プロは、自分のかかわる分野に関しては、深く理解しています。

窯はプロでも一生に多い人で3基ぐらいしか設置しないのではないでしょうか。
それがすべて電気窯だけだったら、ガスや薪の窯のことはわかりません。

わたしの妻は陶人形作家ですが、ガス窯は一人では焚けませんし、薪窯は、経験したことがほとんどありません。そのかわり電気窯の経験は豊富です。

プロの人形作家として、彼女の仕事にはそれで十分なのです。

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アマチュアならなおのこと


残念なことに、焼成の教育がきちんとできているところは、窯業関連の学校でも少ないものです。ましてや、陶芸教室では皆無に近いのです。

なかには、釉薬も自分で掛けることができない教室もあると聞きます。

それでも、エイッと窯の購入に踏み切った方々から、嫌な話をきいたり、苦労話を聞かされたりして、多くの人が、窯の購入に踏み切れないでいるのではないでしょうか。

 電気炉の線が簡単にきれてしまった

 ガス窯で上手く焚けないから業者に制御装置を勧められた

 灯油窯を買ったが上手く焚けずに、煙と騒音で、ご近所中からクレーム。
 もう窯を焚けなくなってしまった・・・・。

 中古の窯を買ったが、まったく温度が上がらないので、何度も失敗した。

 聞ける人が周りにいないので、焚き方が分からない・・・。

全部、福岡に戻ってきて聞いた話です。はっきり言って許せません。 どうしてこんなことが起きるのでしょう。

築炉メーカーが複数ある瀬戸では、さすがにこういう話は聞きませんでした。ところが、地方の都市のになると、とたんにこういう話が耳に入ってきます。

なぜでしょうか?

理由は、メーカーが存在しない都道府県では、代理店契約をしている業者、もしくは材料や道具を仕入れて売っている業者が窯を扱うからです。

 あなたは車の免許がない人が勧める車を買いますか?

 太ったままの人が書いたダイエット本を買いますか?

まず買いませんよね。

 ところが、なぜか陶芸窯だけは、

 わかってない人が、

 わかったふりして売ってるんです。

おかしいと思いませんか。

 窯焚きも窯詰めもしたことない。

 酸化と還元の説明もできない。

 電動ロクロも触ったことがない。

 陶芸雑誌も見たことがない。

 粘土にさえ触れたことがない。

・・・でも窯を売っている。なぜでしょう。

なぜなら、陶芸窯が、単価の高い商品だからです。
1000円の2割よりも、100万円の2割がほしいのでしょう。

窯を購入した人の、その後の作陶生活のことなど考えていないでしょうね。

わたしは週に一度、市の学習センターで陶芸講座をもっています。

一度、飛び込みで来た陶芸材料屋の営業に、露骨にキックバックの申し出を受けたことがあります。

生徒さんに窯を売ってくれたら、これだけバックしますよ、と。

陶芸の世界には、残念ながらこういう人もいるんです。



陶芸窯を売るということ


営業マンの友人は、モノを知らなくてもモノは売れる、と言いました。

なるほど、それもそうでしょう。

また、ある人は焚き方をだんだん覚えていくという楽しみもあるんじゃないか、世の中の商売なんてそんなもんだよ、と言いました。

それもわかります。

わたしも世の中の売り手すべてが、製品に精通していないのは知っています。

しかしです。

さっきの嫌な話、焚けなくなった灯油窯の話に戻りますが・・・

もし、その業者が、陶芸窯の種類と、それぞれの長所・短所を把握していて、顧客の作陶頻度や、住宅環境を考慮してたとすれば。おそらく、その住宅街で、灯油窯は勧めなかったのではないでしょうか。

お客様の希望が灯油窯であっても、騒音のレベルや、操作の難しさを説明し、慣熟するまでの焼成指導の申し出などをするべきです。

ガス窯に制御装置をつけろ、と言われた話もありました。

これも実際に聞いたときは、笑うまえに驚いてしまいました。

たしかにそういう制御装置はありますが、導入するのは、外寸が、縦横高さとも3メートル以上、容積で3m3、4m3の巨大な窯からです。窯の中で人が立って、バンザイしても、窯の天井に手が届かない、それぐらいの大きな窯です。

そして、それを毎日焚いているような工場に営業をかけるような話です。

個人が導入するなど、わたしは聞いたことがありません。

第一、自動制御装置と配管工事などで、窯と同じぐらいの値段がします。
それに、いつも同じ焚き方しかしない、とでも言うのでしょうか。

とにかく、知らない人間が平気で窯を売って、あちこちで問題を起こしています。

★ここではっきり断言しておきますが、

窯は、陶芸を知らずに売れるレベルの製品ではないんです。

カンナやヘラを売るのとはわけが違うのです。

ほんとうに勘弁して欲しいです。純粋に陶芸を楽しもうという人たちに迷惑をかけて、その人の貴重な時間とお金を奪っているということを自覚してほしいものです。

焚き方をおぼえる楽しみ、という言い方がありましたが、たしかにあります。わたしもいつもワクワクして窯を焚いています。

でも、それは基本があっての話です。

車の免許と整備された車があるから、景色のよい山道を走るのが楽しいのです。

それに、焚き方をおぼえるというのは、狙った雰囲気や色をだすために、色々と考えて、焚き方や釉薬を工夫するということです。

温度があがらない、焚き方がわからないと苦労することではありません。

それは、いいかげんな人のせいで無駄に苦労するということです。

そんな苦労がいいという方は変な業者から窯を購入するのではなく、いっそのこと自分で窯を造ったほうが、楽しい、充実した苦労を味わうことができると思います。

実際に、自分でわたしと窯を造った方もいます。その方の作陶人生はとても充実しているようです。

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わたしのポリシー


わたしは愛知県瀬戸市でやきものを勉強し、築炉メーカーに約6年勤めました。ガス窯を中心に、全てを自社で造るメーカーでした。

鋼鉄の窯フレーム製作、レンガ積み、窯の運搬・設置、焼成指導など、さまざまな仕事をする経験に恵まれました。

仕事だけでなく、取引先の耐火断熱レンガメーカーや、ガス工事関係、電気炉のメーカー、陶磁器絵具店、製陶所、陶芸家、製土業などさまざまなプロの方々から、たくさんのことを教わりました。

プライベートでも、陶芸にかかわる多くのプロの方々から、様々な知識を吸収させてもらいましたし、自分でも作陶して釉薬などの実験を繰り返してきました。

瀬戸から福岡へ戻る最後の年には、自分が通った窯業高等技術専門校の先生の資格を取ることもできました。

苦労もたくさんありましたが、瀬戸での出会いと経験に本当に感謝しています。

これまでに受けた多くの人からの知識と経験を、これから陶芸窯を購入しようとするみなさんに還元しようと思っています。

いい加減な業者もたくさんいますが、キチンとした仕事をしているプロがたくさんいることを伝えていきます。

このホームページで、少しでも陶芸窯と焼成のことを伝えて、ここをご覧になったみなさんが、納得できる買い物ができれば良いと考えます。


    きっとあなたも、自分の窯を持つその日がきます。


そのためにまず、あなたに窯に関する正しい知識を持っていただけるように、わたしの全ての知識と情報をオープンにします。

陶芸窯の購入で、嫌な思いをする人が、これ以上増えないことをねがって。

そして、自分の窯を持ち、陶芸という、世界最高の趣味や仕事を満喫する人が、ますます増えることをねがって。

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